「キッチンの型が古く使い勝手に不便を感じる」「古くなったキッチンでのトラブルが多く、そろそろ交換したい」などキッチンに不満を感じ、リフォームを検討している方が多いのではないでしょうか。キッチンの耐用年数は設備ごとに異なりますが、およそ10~20年であると言われています。耐用年数が過ぎていても、使用するうえで特に問題がない場合はそのまま使用できますが、故障した際には、部品の生産が終了していて修理ができないこともあります。もし現在使っているキッチンに不満やトラブルがある場合には、思い切ってリフォームをしてみてはいかがでしょうか。今回はキッチンをリフォームする際の手順や費用、工事期間などを紹介します。リフォーム事例や注意点も併せて確認して具体的なリフォームの様子をイメージしておきましょう。
*キッチンリフォームの手順
①キッチンの不満点を洗い出す
まずは、今使っているキッチンの不満を洗い出します。「設備が古い」「収納が少ない」「もっと家族とコミュニケーションを取りながら料理したい」など、各家庭で不満に感じている部分はさまざまあるでしょう。キッチンに感じる具体的な不満や問題点を洗いだすことで、求める機能や重視したいポイントを見つけやすくなります。理想のキッチンがイメージしにくい場合は、施工事例を参考にして、自分がどのようなキッチンを求めているのかを探してみるのもおすすめです。
➁キッチン間取り・タイプを決める
次にキッチンの間取りたタイプを選びましょう。
キッチンの間取りやタイプは、調理の効率や部屋の雰囲気、さらに家族とのコミュニケーションの取りやすさなど、多くの点で影響を与えます。
③サイズや設備のレイアウトを決める
間取りとタイプを選んだら、キッチンのサイズやレイアウト必要な設備を決めます。設備の大きさや高さ、必要な収納の量はどれくらいかを考えてみましょう。
調理する人にとって使いやすい収納の高さは、首の中心を基準として約75㎝の範囲とされています。また使いやすいカウンターの高さは身長(㎝)÷2+5㎝が目安です。
必要な収納量は4人家族の場合、幅が180㎝高さが50㎝ほどあるといいでしょう。
キッチンでの作業動線を与える際は、調理機器(コンロ)・冷蔵庫・シンクの3点をポイントにします。この3点を線で結んだ時に、それぞれの位置が2~3歩の距離であると無駄な動きが少なくなり、快適に調理ができます。
④リフォーム会社に相談
相談の流れは↓
1.ご相談
専任のスタッフがキッチンの不満点や要望をお聞きし、お客様と一緒に理想のリフ ォームについて考えます。
2.現地調査
リフォームを希望される場所にスタッフが伺い、内容の確認や寸法、写真撮影などを行います。
3.プランのご提案
図面やイラストを使ってお客様のご要望に合う具体的なプランの提案を行います。
打ち合わせを重ね、不明点や疑問を解決していきます。
4.ご契約
打ち合わせしたプラン内容・見積もり・スケジュールなどを検討していただき、納得できましたらご契約となります。
5.着工
着工前確認書や作業報告書などのチェックをし管理された体制の下、工事を開始します。
6.竣工(しゅんこう)・検査・仕上がり確認
竣工検査を経て、お客様に仕上がりを確認していただきます。手直しや追加工事の希望があればご相談ください。
7.お引き渡し
竣工検査・お客様による仕上がり確認が完了すれば、お引渡しとなります。
*キッチンリフォームにかかる費用と期間
キッチンリフォームにかかる費用と期間は、キッチンの間取りをどの程度変えるかによって大きく変わります。
主な工事費用の目安や期間についてご紹介いたします。
どのような設備を選ぶかによってキッチンリフォームの費用は大きく変わります。
一般的に、キッチンはI型、L型、対面型の順に費用が高くなる傾向があります。価格帯別に取り付けできるキッチンタイプは次のようになります。
キッチンの本体 キッチンタイプ
価格
50~100万円 壁付けI型やL型のスタンダードなキッチンが選べます。
100~150万円 L型や対面型など幅広いタイプから選べます。
150万円以上 アイランドキッチンなどの対面型や、機能性・デザイン性の高いハイグレードなキッチンが選べます。
*キッチンリフォームの工事期間
キッチンリフォームの工事期間は、どの程度リフォームするかによって日数が変わります。キッチンの場所を移動せずに設備のみを取り替える場合、工事期間は3~6日が目安です。またキッチン設備以外にも床や天井、壁紙を取り替える場合には1週間、キッチンの間取りを変更する大規模な工事の場合には2週間~1カ月程度の期間がかかることを想定しておきましょう。
*キッチンをリフォームする際の注意点
工事中はキッチンを使えない工事中はキッチンが使用できないため、毎日の食事をどうするか事前に考えておき必要があります。工事期間はリフォーム内容によって異なりますが、大規模な工事の場合には1カ月程度キッチンの使用ができません。工事が長期間の及ぶ場合には、ウィークリーマンションやマンスリーマンションに仮住まいをする方法を検討してもよいでしょう。
*排水・換気・電気配線の位置
マンションに住んでいる場合、水まわり設備の工事には注意が必要です。水まわりの移動の可否は廊下の配管を動かせるかどうかによるため、排水や換気ルートを確認しなければなりません。また、ガスコンロとIHコンロ間での変更は、電気配線や容量の関係で変更できない場合もあるため注意してください。とくに古いマンションでは、電気容量が少ないケースが多く、消費電力の大きいIHコンロの使用は難しいかもしれません。十分な電気容量があるか、また電気容量を増やせるかどうかを事前に確認してくと安心です。さらに、変更した間取りに合わせてコンセントの位置を移動させるのであれば、電気配線や棚、ごみ箱の位置なども考慮して配置を決めましょう。キッチンでは電子レンジや食器洗い機、炊飯器や電気湯沸かし器など多くの電気機器が使われます。使い勝手がよくなるよう電気配線についても細かく計画して、リフォーム後のレイアウトを作成しましょう。
*キッチンのサイズや設定後の広さ
キッチンの設備を新しくする際には、設定した後にどのくらいのスペースが部屋に残るのかを確認しておくことが重要です。対面型やセパレート型のキッチンはおしゃれな印象から人気ですが、壁付式のI型キッチンに比べて「部屋が狭くなった」と感じる場合もあるようです。また、ゆとりあるキッチンスペースを確保するには、通路に90㎝程度の幅ができるようにレイアウトしてみましょう。そのほか、搬入経路や設置したいキッチン設備に対して十分かどうかを確認しておくと安心です。キッチンは、調理の時間を過ごす大切なスペースです。キッチンに不満な点やトラブルがある際には、リフォームを検討してみましょう。リフォーム事例をみて理想のキッチンを具体的にイメージしておくと、改善したいポイントや希望の間取りが明確となり、打ち合わせがスムーズに進みます。住んでいる建物の仕様によってはリフォームができない場合もあるため、ご相談しながら快適に使えるキッチンづくりを目指しましょう。
*リフォームに関して疑問や不安な点がありましたら、知識や技術を持つスタッフがおりますのでお気軽にご相談ください。